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用語だけが独り歩きし、いまいち正確にはわかっていない「ゆとり教育」。実際にどのような目的で導入され、どのような施策だったのかを理解したいと思い、調べてみました。
『1987年4月2日生まれから2004年4月1日生まれの人』が対象となっています。
年齢で言えば、2017年現在、今年、30歳になる人から13歳になる人までが対象となっています。逆に言えば、13歳未満の方はゆとり世代ではないので、大人たちは注意をしなければいけないですね。
こうやって調べると、結構「ゆとり世代」対象者は多くいますね。
・ゆとり世代に正確な定義は存在しません。
一般的には、 2002年度に改正された学習指導要領(ゆとり教育)から 2011年度に改正された学習指導要領(脱ゆとり教育)迄の期間に 1年間でもゆとり教育を受けた世代のことを指します。
"ゆとり教育"という言葉自体は、実は結構前から考え方として、文部科学省で告示されていたらしい。
コトバンクによれば
1977年の学習指導要領改定で「ゆとりと充実」がうたわれ,1999年の全面改正(2002実施)によって実質的に始まったといわれる。
今、世の中でなんとなくイメージとされている"ゆとり世代時期"はおそらく、2002年実施だと思います。先ほどの対象に年齢に落とし込むとしたら、今年、30歳の人が15歳の時に導入されたということです。
こちらもコトバンクによれば
無理のない学習環境で子供たちがみずから学び考える力の育成を目指した教育。暗記中心の知識の詰め込み教育や過度の受験競争が,いじめ,不登校,少年非行を誘発しているとの批判をうけ,偏差値重視の教育を廃止してゆとりのある教育に転換し,生きる力を育成しようという趣旨のもと実施された。
全然知らなかった……
偏差値重視の教育ではなく、生活を重んじた教育として実施されたということ。
いじめや不登校、そして少年非行が要因で、導入することで個々人の自主性を伸ばし、自らで良し悪しが判断できるような力を付ける為に導入されたというイメージでしょうか。
主だった内容は以下の通りです。
1.「学習内容を3割削減(小中学校)」※削減された分は高校に移行。
2.「授業時数」を削減。
3.「完全学校週5日制」の実施。
4.「総合的な学習の時間」の新設。
5.「絶対評価」の導入。
この内容を見て、ゆとり世代対象者の方は「あぁ~、あったあった」と思う方もいるかもしれせん。
一番衝撃だったのは「週5日制」じゃないでしょうか。
私立学校によっては実施している学校とそうでない学校はあったとのことですが、公立学校に通っていた人にとっては……
土曜日にいかなくて済むと喜んだ方は多いはず⁉
後、相対評価から絶対評価になったことも大きな変化でした。
特に、成績が小中学生の時に比較的、上位にいた方は意外と恩恵を受けた人もいるはず。他の人の成績を考慮せずに、生徒一人ひとりの実力を評価するこの方法は当時、結構、画期的だったと思います。
※参考までにWikipediaの説明を掲載しておきます。
具体的には、学校での授業時間や学習範囲を減らし、減らした時間を生徒自身の自主的な学習に促すようにしたそうです。
Wikipediaに纏めて下さっている表がありましたので、参考に掲載させて頂きます。
"各学年ごとの授業数のゆとり教育実施前後の比較表"です。
この表から見ても、各学年ごとに結構、授業時間が減っていますね。大体約70時間分といったところでしょうか。
最初、授業欄に「総合」という科目出来たとき「何だこれ」って思いましたよね。
文部科学省によれば、
総合的な学習の時間は、変化の激しい社会に対応して、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てることなどをねらいとすることから、思考力・判断力・表現力等が求められる「知識基盤社会」の時代においてますます重要な役割を果たすものである。
だそうです。
文部科学省HPに総合的な学習についての概要と実績報告が、PDFで纏めてありましたので、こちらを参考にして頂ければと思います。
「ゆとり、ゆとり」と言うけど、そもそもゆとり教育の概要を殆どわかっていなかったかもしれない。
円周率が『3.14』から『3』になったんでしょ⁉
『台形を計算すること』が無くなったんでしょ⁉
とかいじりネタになりますが、本質的なところはもっと大きな内容だったということ。もっと調べれば深い内容だと思いますが、最低限の理解はこれでいいはず(笑)。
是非、参考にして見て下さい。
おしまい。 【文字数:2318文字、作成時間:1時間26分】